風水と愛情運(桃花運)
智珠心印如意佩
~夢と希望を託して~
愛情運こそがその人の全体運と言える。いきなりの結論に戸惑いを感じられるかもしれませんが、風水の本場で数え切れない程の事例を目の当たりにした結果、本結論に至りました。
2008年の愛情運は東南と中央ですが、家の中のこの位置に愛情運をアップする開運グッズや植物を置き、またはこの方位へ旅行に出掛け良い縁を結びたいなど、殆どの場合、人は愛情運の即効性にばかりに目を向けると思います。本人の意志とは裏腹に、人間は誰しもタイミングが合えば愛情運が急に発生するものです。但し、その先二人の仲が順調に発展できるか否かは正に努力しだい。中国語では愛情運を“桃花運”と言い、良い桃花もあれば、悪い桃花運(桃花劫)もあります。“桃花劫”は略奪愛、浮気、愛人関係等、所謂恋人どうし、または夫婦仲が何者かによって挑発されることを指します。
数年前、風水学の同級生で自らが鑑定料を出してまで、自身の親友を救った事件がありました。その親友と夫は香港のおしどり夫婦、妻は夫を全面的に信じてやまず、仕事の関係で半月以上中国に常駐、及び当初は夫に愛人がいる噂にも全く動じなかったそうです。その後劉老師の鑑定後、時同じくして真相も発覚、その妻は泣き崩れ、自殺を口にする程半狂乱となり、夫が七年間も若い中国女性を囲っていた怒りから離婚を申し立て、家庭崩壊寸前となりました。しかしながらその愛人と夫の縁は最終的には続かず、愛人からその夫に愛想が尽き、結果的に夫婦は元の鞘に収まることとなりました。この夫婦にとってこの出来事は人生再大の試練であったことは言うまでもありません。
人は日々健康で心豊かに暮らすことができると会社での仕事も捗り、たとえ少々不愉快なことがあっても情緒的に影響されることはありません。仕事が好調ですと周囲からの評価も高くなり、転じて金運も付き、さらに昇進に結びつくと会社の一代表者として対外的に注目され人間の輪も広がります。
しかしながら、得る物もあれば失う物もあり、恩師の教えである“捨得法則”での立証が、実は人生が最高峰に有るときに最も顕示されるものです。自分にとって助けとなる“貴人”及び全く逆の“小人”の出現により、独身者、妻帯者に関係なくある程度の社会地位に達すると、周囲は嫉妬心から“小人”を使い人の欲望を逆手にとった陰謀、色事、つまり散財事が発生しやすくなります。それは人生の明暗を分ける葛藤との戦いが始まることでもあります。